クロマツご神木（静岡県）

ブログ開設に合わせて、過去１年分の主な仕事をまとめています。

静岡県中部の某神社でお手伝いさせていただいたクロマツご神木の伐採です。マツノザイセンチュウ病を予防するため定期的に樹幹注入をするなど、かねてより大切に保存されていたクロマツです。ただ、一部の木で内部の腐朽が大きくなってきたため、選択的に伐採することになりました。健全な樹木は引き続きご神木として参道を支えます。

樹齢おおよそ８０年ほど。神社のご厚意で、正式な神事を執り行った後で作業させていただきました。普段も簡易的な神事は行いますが、歴史ある社殿でお祓いしていただくと、厳粛な気持ちになります。今回は、現場の取りつきが良いことから、普段のようにロープで吊り伐りするリギングではなく、クレーン伐採となりました。

あまり慣れないクレーン作業でしたが、オペレータの方との息もぴったりと合いスムーズに作業できました。最後は、社殿にかかったクスノキの大枝の枝下ろし。バランスに注意しながら、静かに切り離せるよう心掛けて作業にあたりました。このあと、７月に本殿付近の大木を枝下ろしさせていただきます。責任重大ですが、貴重な文化財を守るやりがいのある仕事で身が引き締まります。引き続き最後まで安全に作業したいと思います。