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佐田周平
代表
早稲田大学第一文学部卒業。
大阪府高槻市出身。滋賀県育ち。

業界紙記者を経て、「第一次産業で働きたい」との思いから林業に転職。

ナラ枯れ・支障枝剪定(東京多摩地区)

ニュースなどでご覧になった方も多いかもしれませんが、関東南部では昨夏より、「ブナ科樹木萎凋病(ナラ枯れ)」が猛威をふるっています。

すべて解説するとかなり長くなるので、かなりざっくりと説明すると、カシノナガキクイムシという甲虫が媒介となり、病原菌を運ぶ被害で、キクイムシに穿孔(かじって幹に穴をあける)された樹木は菌によって水が吸いあげられなくなって(一部が)枯れる。そんな病気です。

私が住む多摩地区では主にコナラが被害にあっています。大径木を中心に被害がでる傾向にあるため、道や建物のそばの巨木が枯れてしまってどこかに倒れると、大きな被害がでる恐れがあります。事前に甲虫のマスアタック(攻撃)を避ける措置もあるのですが…と、続けると長くなるので詳しい説明は改めて。

枯損木を処理する際は、できるだけ樹木が生えていた森に影響を及ぼさないように、周りの木を傷つけずに伐採するように努めています。具体的には樹上からロープワークでアプローチして枝を降ろしながら切り詰める方法です。

今回はアンカーが20mを超えた高木だったので、(軟弱にも)ビッグショットでスロー。

見たことが無い方には、スローウェイトを飛ばす大きなパチンコとイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。手投げでもこれぐらい掛けるようにならないとだめですね。練習します。手投げでこの樹高をヒョイッとかけられる先輩方は本当に尊敬します。

対象樹木は昨年、マスアタックを受けた木でした。部分的な枯れでとどまったため、枯れた枝のみ剪定となりました。梅雨が明けると今年の飛翔が本格的に始まります。少しでも被害が少なくなるといいですが。


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